小谷園茶舗さんの店舗紹介

小谷園茶舗集合写真

地域の方々に美味しいお茶を

小谷園外観 自慢のお茶

陸前高田市高田町の下和野地区。2011年の3月に同市を襲った津波によって何もなくなってしまった土地で私たちは今も事業を営んでいます。

他所の土地からやってきた初代店主が陸前高田の地で草鞋を脱いでから80余年。とにかく美味しいお茶をお客さんに提供したいという想いで品質にこだわり、地域に密着した商売をしてまいりました。

小谷園茶舗では静岡県掛川産の上質な茶葉や当店オリジナルのブレンド茶、湯呑み茶碗や急須といったお茶に関する商品を豊富に取り揃えております。また、店内ではご来店頂いたお客様にお茶をお出ししております。訪れた方にゆっくり休んで頂ける憩いの場になればと思ってはじめたことですが、その想いは東日本大震災を経てより強くなりました。

浸水域での営業再開

小谷園店内 復興応援商品 復興応援メッセージ

陸前高田の観光資源のひとつだった海が私たちに牙を剥いたあの日、前日まで俳句の俳諧に参加していた私ですが翌日に自分の町を徘徊する事になるとは思いもよりませんでした。

2012年の7月にプレハブ2階建ての仮設店舗にて事業を再開した当店の外壁には震災時の「浸水域」を示す表示があります。震災によって自宅兼店舗を失った私たちですが、先にも述べた様にかつての事業地からさほど離れていない場所にて事業を再開しました。商売をする上で決して環境はよくありません。もっと人が集まるところはいっぱいありますが、私たちには「やっぱりこの地へ帰ってきたい」という想いがありました。

かつては陸前高田のどこの店でも「お客さんが来たらお茶っこ淹れてゆっくり休む」という光景が見られましたが今はそういう環境がありません。私たち小谷園茶舗では「以前のように地域の皆さんが集まって情報交換したり、休む場所になればいい」と考え、あえてこの地で事業を再開したのです。

再開後は復興応援商品の取り扱いをはじめた事もあってたくさんの人が当店を訪れ、お茶を飲みながら語らい、商品を手に取って頂きました。遠方から訪れた人の中には今でも応援のメッセージをくれる方も多く大変感謝しております。

原点に戻るような商売を

裏山から見える風景 作業中

当店のすぐ裏には津波時の避難経路があり、そこを登った丘の上から町の復興具合をたびたび見ております。なかなか進まない復興にもどかしさを感じる事も多々ありますが、それ以上に陸前高田市は震災前から深刻な問題を抱えていたのも事実です。

陸前高田市は震災前から人口の流出、高齢化が進んでいました。小谷園茶舗では今こそ商売の原点に戻って地域のお客さんとの対面販売が大切になってくると考えております。一人一人のお客様を大切にし、店内で「お茶っこ」を飲み、話しながらコツコツと売っていきたいです。皆さんもぜひ陸前高田市を訪れた際は当店のお茶でほっと一息ついて、時間を忘れて語らいで頂ければ幸いです。