採れたてランドさんの店舗紹介

集合写真

僕たちの街には採れたてがある

店舗外観 店内写真

私たちは平成7年に高田松原農産物直売組合としてスタートし、平成18年5月に「採れたてランド高田松原」に名称を改めました。設立当初から「僕たちの街には採れたてがある」をスローガンに掲げ、陸前高田市の商品にこだわった産地直送の「採れたて」を全国にお届けしています。

陸前高田市竹駒町の店舗では地元農家さんが丹精込めて作った野菜、果物、「ゆべし」や「がんづき」といった郷土の手作りお菓子を販売している他、復興グッズの販売や陸前高田市の特産品「北限のゆず」を使用したゆず酒の販売もおこなっています。店内を見て回るだけでも「陸前高田」の雰囲気を存分に感じて頂けると思いますのでお近くにお寄りの際はぜひ当店にご来店ください。

津波にも負けない宝物

手書き風看板 見つかった看板

【震災前、高田松を背に営業していた私達採れたてランド。3月11日。あの日、すべてを失った。新しい場所をこの地に決めみんなで必死にガレキを片づけた。数えきれないガレキの中からこの一枚の看板がひょっこり顔を出した。 見つけてくれるのをずっと待っていたかの様に…みんなでこの場所から歩み出る事をわかっていたかの様に…】

当店の店内には再出発を誓った私たちの想いをつづった看板があります。私たちは東日本大震災により海のすぐそばにあったかつての店舗を失いました。震災から一か月後、「山に引っ込むけど場所あるよ」と知り合いから言われ、組合員全員に「来れるなら来てくれ」と声を掛けました。被災した方ばかりだったので来れない方もいましたが、集まったメンバーで移転先のガレキ撤去をしていると…ガレキの中から偶然にもかつての店舗で使っていた看板が出てきたのです。「なんだ。ここに来いって事だったのか」と、集まった全員で顔を見合わせて話しました。その看板は「津波にも負けない宝物」として店内に飾っています。

組合員の中には被災によって残念ながら再興できなかった方も十数名いました。ですが、震災が起きて町の人々がみんな疲弊していたので「残った農家さんが作ったものを安く提供出来る場所を作りたい」と思い、6月26日に仮設店舗にて営業を再開しました。

再開当時はまだ陸前高田にお店が少なかったこともあり、支援に来ていた県外の方々が自炊をするために当店の野菜を買ってくれたり、警察の方が休日におみやげ用にとオリジナル商品の「潮風りんごジュース」をたくさん購入してくれたりしました。普段なかなか聞く機会のない県外の方からの商品に対する貴重な意見も聞けたことをとても感謝しています。

陸前高田の隠れた名産品

りんご畑 潮風りんごジュース

岩手県陸前高田市というと「海の町」というイメージがあるため、特産品というと海産物をイメージするかと思いますが実は農作物も非常に美味しい物がたくさん育ちます。海からの心地良い潮風が陸地を夏場は涼しく、冬場は暖かくしてくれるため年間を通して寒暖の差が少ないからです。

私たちが特に力を入れているりんごも例外ではなく、他地域では遅くても11月後半には収穫しなければいけないりんごが陸前高田市では12月半ばくらいまで遅らせることができます。その分完熟させる期間が長く、非常に糖度が高くなります。また、ペクチン量も多いため「ジュース」や「ジャム」、「コンフィチュール」といった加工品にも向いています。中でもりんごジュースは昔から陸前高田市の人たちにとっては当たり前のように親しまれてきました。どちらかと言えば地産地消だった「陸前高田のりんご」ですが、2010年に関東のフードコーディネーターの方から非常に高い評価を頂いたのをきっかけに町の特産品として売り出すべくブランディングに着手しました。
「インパクトのあるネーミングはないのか?」そう考えた時に、陸前高田市の用に畑が海にダイレクトに面している地域は少なく、潮風を受けて育った作物はみんな美味しいということから震災の後に「潮風りんご」という名前で生もジュースも統一しました。

陸前高田市を訪れた人に温暖な自然環境であることを知って頂き、そこで採れたものを食べて頂いてもっとよく知って頂く。そういった取り組みを続けて行きたいと思います。
私たちの街はまだまだ復興の最中にありますが、こんな時だからこそ「お客様に笑顔になってもらうための事業なんだ」という意識を組合員全員が持って農作物を作り、出荷していきます。