ひころいちファームの店舗情報

ひころいちファーム従業員の皆さん

ひころいちファーム

ばばば便

ひころいちファームでは、自家産のひとめぼれを使った米粉めんの製造・販売と野菜の生産を行っています。
一粒から一麺まで丹精こめてつくったこだわりの米粉めんは、地元はもちろん各地のイベントでもご好評をいただいています。

こだわりは米粉めんだけではありません。季節に応じた野菜を栽培し、お客様に安全でおいしい、まごころのこもった野菜を直接届けたいという想いをもって育てています。これらの米粉めんと野菜、さらに陸前高田市の果物・特産品を詰め込んだ「ばばば便」は、ギフトとしてもご好評をいただいております。

独立直後に震災。復興へ向けて

ひころいちファーム看板 キャベツ

独立して本格的に農業を始めたいという思いから、10年ほど勤めていた農業関係の仕事を退職し、2010年、陸前高田市で農業をはじめました。念願の農業に意欲を燃やしていたころ、その翌年に起こった東日本大震災により家と農場すべてを失ってしまいました。

地元である大船渡市日頃市(ひころいち)町に避難しましたが、全てを失ってしまった喪失感と、先が見えない状況に日々不安を抱えながら生活していました。被災状況が見えない環境にいると、「津波は嘘だったんじゃないか」という錯覚に陥ることもしばしばありました。ですが、陸前高田市を訪れ、瓦礫の山と化した街並みを見ると現実に引き戻され、津波が事実だったのだと思い知らされます。

全てを失い、強い喪失感に暮れていた私の元に、1本の連絡が入りました。
震災前から取引があった会社から、本格的に野菜の卸をやってみないかというお誘いでした。

この1本の連絡が、農業再建のきっかけとなったのです。

陸前高田市で復興のために頑張っている人たちがいる。その人たちの姿を見ているうちに、もう一度、陸前高田市に戻って頑張りたいという強い想いがこみ上げてきました。
こうして、スタートの地となった思い入れのある地元・日頃市町から名前を一部拝借し、会社名を「ひころいちファーム」とし、陸前高田市での再スタートを切りました。

いちからのスタートは大変でしたが、徐々に野菜の生産も軌道に乗ってきたため、かねてからの夢だった米粉めんの製造にも着手することにいたしました。

多くの方々の後押しで完成した「ばばば麺」

米粉 米粉めん ばばば麺

“お米から麺ができる”という珍しさと、お米というのはご飯だけでなく、まだまだ多くの可能性を秘めていることに魅力を感じ、作り始めた米粉めん。
当初は時間が経つと麺がボロボロと切れてしまい、麺としてなりたつ商品ができずたいへん苦労しましたが、嬉しい出来事もありました。
陸前高田市の企業を牽引するリーダー的存在の八木澤商店の会長様が生協のフォーラムの檀上にて「ひころいちファームの米粉めんに合う味噌ダレをうちで開発する」と公言してくれたのです。
八木澤商店の会長様には米粉めんを作っているという報告はしていなかったにもかかわらずです。

その後、これを機にブランディングをやり直すことに着手。そこでヒントを得たのは、岩手県盛岡市の名物「じゃじゃ麺」。ここで使われている「じゃじゃ」とは盛岡市の方言。NHKで人気になったあまちゃんでおなじみの「じぇじぇじぇ!」と同じような使い方をします。
そして意味合いをおなじくして陸前高田市では「ばばば!」という方言が使われています。
このような使い方で、食べた時に「ばばば!」と驚いてしまうほどのおいしさだという意味合いも兼ねて、「ばばば麺」と名づけることにしました。

こうして「米ヌードル」からネーミングも内容物も一新、「ばばば麺」として新たなスタートを切ったところ、以前までは若年層よりの集客だったのが、お年寄りにも関心を持っていただける商品になりました。

もちもちとした食感の米粉めんに、ごまとにんにくの風味が香る程よい甘さの肉みそたれが絡み合うおいしさは、是非一度食べていただきたい一品です。
また、すべてお米からできているので小麦アレルギーの方も安心して食べることができます。

今まで麺を食べたくても食べられなかった人たちや、米粉めんを知らない人たちにも米粉めんのおいしさを知ってもらい、多くの方々に食べていただければ幸いです。

今後は、うどんやそばなどといった主流の麺類にならぶ定番麺としてもブランド確立を目指しています。

命を担う農業

代表の村上さん

今後の目標は大きく二つあります。ひとつは、「米粉料理専門店」を開業すること。もうひとつは、遊びながら農業を体験でき、そこで作ったものが食べられる「農業のテーマパーク」をこの地に建てることです。
農業は、「命を担う」仕事だと私は思います。命の元になるものを作る非常に重要な役割であることを理解し、責任を持って勤めることができる仕事でもあります。

最近農家が年々減り続けています。こういった農業の本当の大切さ、すばらしさというものを、多くの人々に知っていただいて、農家を増やしていけたらと思っています。