千葉勝商店さんの店舗紹介

千葉勝商店集合写真

歴史あるわかめ専門店

千葉勝商店外観

私たち千葉勝商店は大船渡市三陸町綾里地区で「わかめ」や「海藻類」を加工販売しております。先代が個人商店として創業し、会社としての設立は平成4年になります。 当店は先代の頃から「わかめ」の養殖を中心に加工販売などを営んでいた問屋でした。

養殖が始まった当時はお米の稲と同様に「はせがけ」というやり方で木の柱にわかめを天日干しし自然乾燥させるやり方でおこなっておりましたが、時代の流れとともにだんだんと「ボイル塩蔵わかめ」が主流になってきました。

千葉勝商店では地場で水揚げされたわかめをその日のうちに湯通しし、鮮度がいい状態で提供するように心がけております。一般的に「わかめ」の旬は3月始めから4月の下旬ですので、その時期の一番いい物を取り扱うようにしております。 特に地元大船渡の品質は業界では評価が高く自信を持って販売しています。 質のいい物を見極めるのはかなり大変で肉厚なほどいいと思われがちですが、肉厚なものよりも若いわかめの方が歯ごたえがしっかりしていてツルツルした食感が楽しめ「美味しさ」が違います。当店では長年の経験を活かし、特に食感にこだわって吟味し、販売しております。

再建への想い

震災後の綾里
仮設店舗
再開当時の仮設店舗

2011年の3月に東日本大震災が発災したとき、丁度わかめの収穫期真っ只中だったため、湯通し作業中に地震に遭いました。これまでとは違う物凄い揺れを感じました。当社には先代が残した明治三陸地震の教訓があり、「大きい地震が起きた時は何も持たなくていいからとにかく逃げろ!」と教えられていたので幸い命は無事でしたが、海沿いにあった工場が津波で流出してしまいました。これからどうするべきか。そう考えていたある日、昔から付き合いのある取引先から「もう一度千葉勝商店さんのわかめが食べたい」という声をいただきました。 その他にも、支援物資が届いたり、義援金を持って来て下さる方、お手紙をくださったお客さんも大勢おりました。

再開は絶望的だと考えていましたが、たくさんの方々から元気をもらい、励まされ“今一度頑張らなくては”と思えるようになりました。皆様から後押しをいただけたことが何よりも「再建することへのきっかけ」になったのです。 その後、仮設店舗を建ててくれるように地元企業数社と連携をとり、市へ要望を出し、同じ三陸町内の運動公園に仮設店舗が建てられ商売を再開することが出来ました。

何もないところから再スタートし、一番最初に作ったのが「塩蔵わかめ」でした。商品を卸したお客さまからは、再開を喜ばれ、私たちもとても嬉しい気持ちになると共に再開して良かったと心から思いました。 震災前の取引先の名簿も津波で流されてしまい、お店が再開できたことなどご案内を出したくても住所がなくて困っておりましたが、だんだんと取引先だったお客さまと連絡が取れはじめ、当店を心配していたことを伝えられました。きっかけは震災ですが、人との繋がりの大切さを改めて感じることができました。 これまで支えていただいた皆様には感謝の気持ちで一杯です。

引き継がれる味「茎わかめ」

作業風景 作業風景_2

地元の方にご愛顧頂いている当店の人気商品として「くきわかめ漬」というものがあります。昔ながらの味付けを守っており、遠方の方からも味がいいと好評をいただいております。 もともと「くきわかめ漬」はわかめの葉の下の方の中芯のことで昔は廃棄される部分でした。 「廃棄するのはもったいない、何か活用出来ないだろうか?」とある大手さんがそこに目をつけ様々な商品開発に試行錯誤を重ね徐々に認知されるようになりました。 当社で加工しているくきわかめ漬も地元を中心に少しづつ販売量を増やしていき皆様のお手元に届けられるようになりました。

現在では「薄口醤油味」と「醤油漬け」の2種類を商品として出しております。当社にとっては震災後レシピが流されても味付けは変わらずに頭の中に入っていた思い入れのある商品です。同時に先代から受け継がれてきた伝統の味ですので今後も大切に維持してまいります。震災後に再開を待ち望んでいた方々の思い出の中にある当店の味を付加価値にしていただき、千葉勝商店はこれからも地場の原料の品質を活かす商品作りをしていきます。