中島商店店舗情報

集合写真

仲買から加工・卸しへ

綾里湾

私たち中島商店は大船渡市三陸町綾里にて、地場で採れた四季折々の海産物の加工、卸し業を営んでおります。今となっては古き良き時代の話ですが、当地域では昔は各家庭で「乾燥海苔」や「干したまつも」を作っておりました。それを仲買し、流通に乗せていたのが当店の商売の始まりです。
現在では夏は「塩うに」冬は「海藻類」や「アワビ」などを取り扱っておりますが、厳選した地場の素晴らしい食材の品質を最大限活かすべく、加工法にはこだわりを持っております。

旧友の後押しで再出発

店舗外観 工場内

豊かな自然の恩恵を間近に感じながら、綾里の海のすぐそばで事業を営んできた当店ですが、かの東日本大震災の折には自然の驚異にただただ愕然としました。

当時の加工場は海岸からおよそ30メートル程の場所にあったため津波の被害で全流出、幸いその時は自宅にいたため難を逃れることはできましたが、圧倒的な津波の様相は工場が流されていることを忘れさせるほどでした。その後、1週間ものあいだ当店で使用していた冷蔵庫が海にプカプカと浮かんでいたことはいまでも脳裏に焼き付いています。

長年水産加工を続けて来た当店ですから、何とか同じ商売で再建したいという想いは被災した直後からありました。しかし、震災の規模は大きく、どこから手を付けて良いのかわからない状況でした。再建への足掛かりがなかなか掴めない中、立ち上がるきっかけを与えてくれたのは同じ三陸町綾里にて事業を営む旧友「千葉勝商店」さんです。 かねてより親交のあった「千葉勝商店」さんが再建するという事を聞き「お前が頑張るなら俺も頑張る」と思い、再スタートを切りました。そして2012年に安全面を考慮し、かつての事業地からやや離れた高台に新しい工場を竣工しました。

卸しから小売り主体へ

塩うに ひじき用釜

新工場にて再出発した当店ですが、ブランクがあったため、他地域の業者に売場を奪われ厳しい状況は変わりません。しかし、悲観しているわけにもいかないので、ならばと考えたのが卸売と並行して小売りの方にも力を入れて、売り上げを伸ばしていく事でした。そのためにも今まで以上に商品の品質にはこだわっていきたいと思っています。 当店のメイン商材である「塩うに」は保存料は食塩しか使っていないので取扱いは非常にシビアです。しかし、代々続けて来た「朝採りのうにを当日加工」、「その日の天候、気温によって塩加減を調整する」といった伝統の加工法はこれからも大切にしていきます。

2014年現在、震災による地盤沈下の影響もあって当店のラインナップは震災以前に比べ少なくなりましたが、今後は海の状態を見つつ、「ひじき」や「まつも」といった海藻類を復活させ、徐々に商品を増やしていければと思っています。小売り、ネット販売などでお客さまの反応を見て商品開発に活かしていきたいです。