有限会社コマツ商店の店舗情報

小松広弥

三陸の鮮魚を陸前高田から全国へ

水揚げ

私たち有限会社コマツ商店が、陸前高田市にて創業したのは昭和63年になります。
創業当初は、陸前高田市米崎町にある自宅を改造した作業場で営業していましたが、事業拡大を図り、後に同市高田町下宿に工場を構えました。

当時は卸売りをメインに手掛け、三陸産の新鮮な海の幸を、鮮度のいい状態でお客様のもとにお届けしていました。当時の従業員は社長、副社長を含めても3〜4人と、小さな会社でした。

震災、そして再建までの道のり

市場 仮設工場

平成23年に起きた東日本大震災で、高田松原から近い位置にあった事業所が全流出。また、仕入れ先である大船渡魚市場も被災。従業員は全員無事でしたが事業地を失ったため、社長である父は震災直後、事業を辞めようとしていました。

そんな中、陸前高田市では津波で被災した市内の漁港に、いくつかの企業が力をあわせて工業団地をつくる計画が立ち上がりました。

その時、一度は事業を諦めかけていた父からの事業再開宣言。
以前とは明らかに声質が変わっていたのを覚えています。
ああ、本気で再建するんだって。その想いに惹かれて家業に入る決意をした私は、震災から1年後の2012年に陸前高田に戻り、コマツ商店に入社しました。

新たな挑戦

炙り工程

震災前は鮮魚出荷がメインでしたが、将来的な「生き残り」も見据え、水産加工部門を立ち上げました。

まず最初に商品開発したのは現在の主力商品でもある「カツオたたき」です。
当時鰹のたたきを作っていた専務の経験を活かし、まだクーラーのない大船渡魚市場前の仮設工場で商品開発をスタートさせました。鰹のたたきは焼き具合が命です。毎日気温や湿度に合わせ炙り具合をミリ単位で計算、何度も試し焼きを繰り返し、ようやく納得のいく商品になりました。

おかげさまで「カツオたたき」と、社員全員が美味しい!というまで一年半を要して完成した「たたきのタレ」は各方面からご好評を頂いております。

おいしい魚を、もっとおいしく

工場団地 たたき盛り付け

平成25年9月、陸前高田市気仙町長部地区にある現在の工場が稼働しました。
社員も16人に増え、現在では「カツオたたき」の他に、ブリやタコの炙りや、素材のよさを活かした焼魚・煮魚・漬魚を社員一丸となって製造しております。

今後はギフトセットの製作も含め社員が自信をもてるもの、誇れるものを一つずつ作っていきどんどん形にしていきたいと考えています。

東京から戻ってきて、家業に入った当初、みんなが笑って暮らせる日常をつくれたらいいな、と思っていました。それは今でも変わりません。やることは、いつもシンプルなんですよね。お客さんに良い商品を提供して、感動を与えられたら嬉しいです。

これからも三陸産の魚の品質の良さを生かした独自の製法にこだわり、より美味しいものを皆様に存分に味わっていただけるよう努力していきますので、一層のご支援、ご愛顧の程よろしくお願いいたします。