乾燥フルーツcomecomeさんの店舗紹介

新沼さん

乾燥フルーツComeCome誕生の背景

大船渡 一本松

私は、2011年まで学校の非常勤職員として勤務していました。震災の当日は勤務日でなかったため、学校の様子はわからず、ラジオの情報で以前勤務した学校のほとんどが、避難所となっていることを知りました。

避難所では食料不足という問題も抱えていて、東日本大震災の時のようにライフラインが長期間ストップする時には、水や加熱が必要な非常食はいくら備えてあっても、残念ながら「いざというときの食」にはなりませんでした。


その経験から「いざというときの食」を作りたい想いが強くなり、学校に建設された仮設住宅から元気に登校する子ども達の姿、大きく変わった環境下でも必死に頑張っている皆さんの姿を見て、災害に強いまちづくりと未来の三陸のために何かせずには居られず、起業しました。

東日本大震災の体験を元に商品開発

加工前 乾燥後

長期避難所で生活した方々は、食料不足の影響で炭水化物中心の食生活となり、たんぱく質、ビタミン・ミネラル、ファイバーの不足から、友人や知人の子どもたちが口内炎や体調不良になりました。

この経験を元に、水もなく調理もできないという環境下でも“ビタミン・ミネラル・ファイバー”など、少しでも多くの栄養素を手軽に摂取できる非常食・保存食をつくりたいとの思いで、乾燥フルーツを作る考えに辿りつきました。
原料は幼いころから馴染みのある陸前高田市のりんごをメインに選び、試行錯誤の末「乾燥りんご あっぷるるん」が完成し、2014年の夏より販売をスタートさせました。

子育て中のママさんから「子供のおやつにちょうど良い」と好評を頂いております。

全国からのご支援と三陸地域へ恩返し

防災 防災

日本の国土は地震・津波・台風・山崩れ・水害など多様な自然災害が多く、時に予測を超える被害によって、かけがえのない生命や財産などに影響を及ぼしています。近年は地球温暖化による気候変動の影響により、日本でも竜巻が起こったり、集中豪雨の発生頻度が増加傾向にあります。

この商品が「いざというときの食」としてお役に立ち、また防災意識を高めることに貢献することによって、被災時にご支援してくださった方々や遠くから思いを寄せ応援してくださっている方々の気持ちに応えたいと思っています。
そして自然との思い出をたくさん与えてくれた気仙の恵みと、全国からのご支援と三陸地域へ恩返しをしていきたいと思っております。

子どもの頃の思い出は、休みのたびに、陸前高田の田んぼや畑の野良仕事を手伝わされたおかげで、地元大船渡よりも母の実家がある陸前高田で過ごした日が多かったです。田んぼからJR大船渡線を走る汽車を眺めながらの田植えと稲刈り・・・今思えば、とても贅沢な風景だったなぁと思います。
目をつぶれば今でもその風景は鮮明によみがえってきます。復興まで何年かかるかわかりませんが、三陸地域があの頃のように、またそれ以上の故郷になることを願わずにはいられません。


何か役に立てられるようにと、平成26年12月に「防災士」の資格を取得しました。
今後は防災士の視点も取り入れた「常美蓄」商品を開発し、商品のラインナップも増やしていきたいと思っております。